今春、GLE3に変わってGLE4が発表されました。今年の春はいろいろな記事が多くなってしまって、ようやくGLE4の記事を書くことが出来ました。
余りかのサイト:https://ping.com/en-us/golf-clubs/womens
日本のサイト:https://clubping.jp/product/product2026_gle4.html
そしてより詳しく知るために
を参考により詳しく掘り下げていこうと思います。
先ずはドライバーからです。

ドライバー比較
| 項目 | G LE 3 | G LE 4 |
|---|---|---|
| ロフト | 11.5° | 11.5° |
| 調整幅 | ±1.5° | ±1.5° |
| 長さ | 44.75インチ | 45インチ |
| ヘッド体積 | 460cc | 460cc |
| ヘッド重量 | 190g USサイトから | 190g USサイトから |
| SW | C0 | C3 |
| シャフト | ULT 250 J D | ALTA JLe D |
| 設計思想 | 軽量・高MOI・深低重心 | Carbonfly Wrapで低深重心化 |
GLE4はGLE3と比較して弾道を高くしています。
ここで重要になるのが、G LE 4は単純にロフトを増やして高弾道にしたわけではない、という点です。
ドライバーのロフトはG LE 3もG LE 4も11.5°です。
つまり、カタログ上のロフトだけを見れば、打ち出し角を大きく変えるような設計変更には見えません。
しかし、G LE 4ではCarbonfly Wrapが採用されました。
カーボン素材をクラウン部に使うことで、ヘッド上部の重量を軽くし、その余剰重量をヘッド後方・下方へ配分しやすくなります。これにより、重心はより低く、より深くなります。
重心が低く深くなると、インパクト時にボールが上がりやすくなります。
これはロフトを増やして上げるのではなく、ヘッドの重心設計によって打ち出しを高くする考え方です。
ここがG LE 4ドライバーの大きな進化だと思います。
G LE 3も、もちろん軽量・高MOI・深低重心のレディース専用設計でした。しかしG LE 4では、そこにG440シリーズで使われている「飛び重心」の考え方が入ってきました。
つまり、G LE 4は
軽いから振りやすい
だけではなく、
重心が良いから上がる
重心が良いから曲がりにくい
重心が良いから飛距離ロスが少ない
という方向に進化しています。
もう一つ注目したいのが、慣性モーメントです。
PING Proving Grounds Podcastでは、G LE 4ドライバーはG LE 3と比較して慣性モーメントが15%高くなっていると説明されています。

これは非常に大きなポイントです。
女性ゴルファー、あるいはヘッドスピードが速くないゴルファーの場合、芯を外した時のロスが大きく出やすくなります。
少しトゥ側に当たる。
少しヒール側に当たる。
フェースが戻り切らない。
打ち出しが低くなる。
右へ抜ける。
キャリーが出ない。
このようなミスは、単にロフトを増やしただけでは解決しきれません。
必要なのは、ヘッドがブレにくいことです。
ヘッドがブレにくければ、フェースの向きが安定しやすくなります。
フェースの向きが安定すれば、右への抜けが減ります。
打点が少しズレても、ボール初速と打ち出し角が残りやすくなります。
つまり、G LE 4の高弾道化は、単なる「上がりやすさ」ではありません。
高く上がる。
曲がりにくい。
ミスヒットでも飛距離が落ちにくい。
この3つを同時に狙った高弾道化です。
また、スイングウェイトにも注目する必要があります。
G LE 3の日本仕様はC0、G LE 4はC3です。
単純に考えると、G LE 4の方がヘッドの存在感を感じやすい設計になっています。
シャフト長も44.75インチから45インチへ0.25インチ長くなっています。
一般的には0.25インチ長くなると、スイングウェイトは約1.5ポイント重くなります。
しかし、それだけではC0からC3までは説明しきれません。
もちろん、日本仕様のヘッド重量が公表されていないため断定はできませんが、可能性としては、ヘッド重量、シャフト先端側の重量配分、グリップ重量、クラブ全体の設計バランスなどが影響していると考えられます。
ここで大切なのは、単にバランスが重くなったという見方ではありません。
G LE 4では、軽く振れることを残しながら、インパクトでヘッドの存在を感じやすくし、当たり負けしにくい方向へ調整されている可能性があります。
ヘッドスピードが速くないゴルファーにとって、クラブは軽ければ軽いほど良いわけではありません。
軽すぎると、ヘッドの位置が分かりにくくなります。
ヘッドの位置が分かりにくいと、タイミングが取りにくくなります。
タイミングが合わないと、フェースが戻り切らず、右へのミスが出やすくなります。
つまり、G LE 4は「軽量化」と「ヘッドの安定感」のバランスを取り直したモデルと考えることができます。
軽く振れる。
しかし、ヘッドは感じられる。
ヘッドはブレにくい。
重心は低く深い。
だから高く、まっすぐ飛ばしやすい。
この流れです。
G LE 3からG LE 4への進化をドライバーで見ると、単純な飛距離性能のアップというより、ミスに対する強さが増した進化だと思います。
G LE 3は、軽く振ってボールを上げやすいドライバーでした。
G LE 4は、そこにCarbonfly Wrapによる低深重心化、飛び重心、そして前作比15%アップの高MOIが加わりました。
その結果、G LE 4は
高く上がる
右に抜けにくい
芯を外しても飛距離が残りやすい
ヘッドの安定感がある
軽く振っても力強い球になりやすい
というドライバーに進化したと考えられます。
G LE 4ドライバーの進化は、ロフトの変化ではなく、重心の変化です。
そして、もう少し踏み込んで言えば、
G LE 3は「軽く振って上げるドライバー」
G LE 4は「軽く振って、重心で高く強く飛ばすドライバー」
この違いだと思います。
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